活きえさ

本来、釣りの餌とは、魚が自然界で食べているもの、つまり活きえさがベースとなるもので、基本ともいえます。活きえさとして最初に使われたのは琵琶湖産の活きえびですが、国産のものは環境破壊等で少なくなり、手に入りにくくなってきています。琵琶湖産の活きえびは野池や沼の池えびとは異なり、活きえびが水面の表層を素早く泳いで広範囲に散らばるのに対して、池えびは重い感じでゆっくりとしていて深く沈んでいきます。
対象魚によってその効果のほどを一概に比較できませんが、琵琶湖産の活きえびのほうが集魚効果は高いように言われています。ちなみにチヌ釣りに使われている、伊勢湾産のボケやアケミ貝も、河川改修やダム建設などにより国産ものは少なくなってきています。


シラサえび(琵琶湖産
琵琶湖特産のえびで単位はkg。表層を広く泳ぐのが特徴です。「海老でタイを釣る」このことわざ通り、エビ撒きのチヌ、スズキ、メバル釣りに多く使われ、筏などのダンゴに包んでの使用も盛んです。釣りの歴史が始まって以来の釣り餌です。和歌山方面ではエビ専用の籠を使って船からのマダイ釣りが盛んに行われています。


シラサえび(野池産
野池や沼に生息するエビで、皮がやや堅く、琵琶湖産よりやや深めを泳ぐようです。平均的に強く、やや大型が多く、水を切って歩く習性があります。使い方は同様で、単位はkgです。


ボケ(すなもぐり
主にチヌやマダイ釣りに使われます。また、投げ釣りでカレイを釣ったりもします。大型と小型があって、小型を使えばグレの大型サイズがよくかかるといわれています。供給量の制限されやすい種類の餌です。


アケミ貝(国産)
チヌ釣りのマキ餌・サシ餌用として使われています。筏・防波堤又は磯釣りにも使われています。獲れる場所や海水の濃度などにより身入りの良否・殻の堅さ・色と微妙に違いがあります。又、海水濃度の急変により日持ちの善し悪しが左右されることもあります。半貝、両貝、ムキ身・丸貝など、いろいろな状況にあった使い方がされています。


青イソメ


石ゴカイ